各種水質系

塩分計の解説

オーバーホール費用がかからない!大型河口堰では、年間250万円軽減。

従来の電磁誘導式タイプの塩分計では、大型河口堰では、年間200~300万円のオーバーホール費用がかかるところもありました。次の更新(約12年後)までには、3000万円前後のオーバーホール費用がかかる計算になります。つまり、入札時の価格にオーバーホール費用を加えた価格が実際の価格ということになります。
その点、DENTAN製の特殊9電極式塩分計「ESR-5型」はオーバーホール費用は一切かかりません。逆にいえば、入札時の価格から、それまでかかっていた12年分のオーバーホール費用を引いた価格がDENTANの入札価格とも言えます。
利根川河口堰、及び芦田川河口堰などには、DENTAN製の9電極式塩分計が設置されています。メンテナンス費用が革新的に軽減され、故障が少なく、オーバーホールが不要という利点が活かされています。測定値のチェックもセンサーに稼動部分がないため、専用チェッカーがあれば簡単に出来、メンテナンスに費やする時間も僅かで済みます。

要点項目 一般的電磁誘導式塩分計 DENTAN製9電極式塩分計
低電導度測定 農・工業用水取水など低濃度塩分測定には不安定な面が見られる。 陸水汽水域から沿岸部で抜群の安定性を発揮するため、河口堰向き。
高電導度測定 開発原理上、外洋の高濃度塩分測定には強みを発揮する。 陸水・汽水域から、沿岸・外洋まで安定したデータ取得が可能。
耐汚性 経時と共に生物付着や汚れによって、計測数値に誤差が生じやすい。 遮光構造のため、電極に生物付着は稀。汚れによる計測誤差はない。
検出部メンテナンス費用/難易度 メンテナンスは、年に一度工場でのオーバーホールが必須。また、月1回の定期巡視を余儀無くされている現状から、見回りのための船舶など、メンテナンス費用が嵩む。 厳しい環境下にさらされる検出部をシンプルにし、機側制御部でカバー。メンテナンスが簡単で、年一度の校正も殆ど狂いがなく、現地で可能。外装の掃除など3ヶ月に1度行えば十分。メンテ費用も低廉。
価格 本体ばかりではなく、ウインチなど、付帯設備にも費用がかかる。 検出部をシンプルにした分機側制御部には先端技術を。価格も割安。
設置工事難易度 重量があるため、取り付け工事に費用が嵩み、工事も難しい。 電動ウインチ不要。取付工事は保護筒に落とすだけと比較的簡単。
実績 海洋などに強く、他の3電極式などを圧倒!実績は十分。 利根川、芦田川河口堰と汽水域での精度の高さが実証され急伸。