水質自動観測装置

長期間、水質の無人観測が可能な自動化システムです。
設定した時刻に検出部が自動昇降、水質の鉛直分布を
連続測定します。

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水環境に欠かせない技術だから、
また新たなチャレンジが始まる。

水質測定では、さまざまなニーズに対応出来るよう測定項目は8項目に至りました。
これらを必要に応じて組合わせシステム化したFNWシリーズは多くの実績を残し、更に進化を続けています。高い測定精度と長期信頼性を持つセンサーには自然を熟知したDENTANの独自の設計思想が息づいています。
測定対象は濁度、水温、電気伝導度、DO、pH、UV、クロロフィルa、そして水深。
この、センサーに込められたDENTANの自然への熱い思い入れが、そこにある“水”そのままのデーターを正確にはじき出し続けるのです。

 FNWシリーズは測定場所や測定目的によって観測方法や測定項目が選択出来るのが大きな特長です。お客様の要望に沿って、使用条件を組合わせるシステムとなっていますから、測定項目の選択も目的によって自由に組み込めます。例えばダムや貯水池での使用の場合、あらかじめセットされた観測プログラムによって、水深別に自動観測・データ記録・出力を行う完全無人化システム。厳しい観測環境下でも、安全で、確実に水質の連続観測が出来ます。そのうえ、自動観測ですから、採水計測のように運搬時間や温度による水質変化を伴いません。自然状態にあるそのままの水質をリアルタイムで記録していきますから、信頼性の高いデータが要求される使用目的に最適のシステムなのです。

測定目的とフィールドに応じた
適材適所のトータルラインナップ

FNW5031~5081型

主にダム貯水池や湖沼などの水深別データを必要とする場所の水質自動観測装置の最高峰シリーズです。予め設定された時刻に検出部が自動昇降。水質の鉛直分布を連続測定記録します。長期間の無人観測が可能な自動化システムです。

【測定項目】 濁度・電気伝導度 ・DO・ pH ・UV・ クロロフィルa ・水温 ・水深他

フロート式の構成例

フィールドに応じた各種の設置方式を用意。
どんな設置条件にも最適の計測方法をご提案します。


検出部の信号は、検出部ケーブルを経て機側測定制御部へ。そこで、それぞれ伝送信号に変換され、ダム管理所等に設置された制御記録部へ送られます。また、その測定データは、必要に応じて帳票作成やテレメータ装置・ダムコン等へ送られ、各種の目的のために役立てられます。

フロート式架台

湖上に浮かべたフロートから検出部を吊り下げ、フロート上にはそれを操作する昇降架台、ケーブルウインチがセットされます。また、検出した信号を変換処理し、制御記録部へ伝送したり、昇降動作を操作する機側測定制御部が据えられます。

検出部

検出部には、濁度・水温・電気伝導度・DO・pH・クロロフィルa・UV等の各種水質センサーの他、着水面や着底検出センサー等が取り付けられています。

昇降架台

昇降架台には、検出部ケーブルの繰り出し長より水深を検出するカウンタープーリーやケーブルテンションを常時監視する装置等が付いています。

ケーブルウインチ

ケーブルウインチは、制御記録部にセットされたプログラムに従い、検出部を自動的に昇降させるものです。

機側測定制御部

検出部から送られてきた検出信号を変換処理し、制御記録部へ伝送します。そのほか点検時等に、昇降動作を任意で操作できます。

制御記録部

システム全体の制御及び機側測定制御部を通して伝送されてくる検出部の各データを演算処理し、記録、外部へのデータ出力等を行います。

出力装置

◆プリンター
◆Web上:クライアントPC(データ閲覧もできます。)
◆ダムコン・通信:機器等への各種出力

さまざまな設置方式

フロート式
貯水池の中央にフロートを設置し測定。

ガイドレール式
ダムサイト・取水塔・湖上観測局・インクライン脇などにガイドレールを設置し測定。


ガイドワイヤー式
ダムサイト・取水塔・湖上観測局などにガイドワイヤーを設置し測定。(既設ダムに多い形式)


定置式
河川・ダム流入部・湖岸・ダム放流部等ガイドレールや保護管内に設置し定点測定。

漏水用
ロックフィルダムの漏水堰内や水槽・水路で測定。底濁度対応。

簡易定置式
流入河川・湖岸に保護管内や桝を利用した壁面等に設置し測定。比較的浅い場所や恒久設備としない場所に多い。

ケーブルウェイ式
貯水池や河川で、両岸より索道を張り、これに添って移動して昇降し測定。(既設索道設備の流用が多い)

FNWシリーズ設置フィールド